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米国AE学会(シカゴ)にて塩谷特定教授がRILEM TCの取組を紹介,奥出特定助教が研究成果を発表
2025年5月12日~14日に米国シカゴで開催された AEWG-65(第65回Acoustic Emission Working Group)に,塩谷特定教授および奥出特定助教が参加した。
塩谷特定教授は,RILEM(International Union of Laboratories and Experts in Construction Materials, Systems and Structures/国際材料構造試験研究機関・専門家連合)にて,新たに立ち上げ,自らが委員長を務める技術委員会「3Dプリンティングされたセメント系複合材料の非破壊評価手法」に関する概要を紹介し,3D積層構造物の品質評価の在り方についての議論を促した。
奥出特定助教は,「Evaluation of Crack Depth and Repair Material Filling in Concrete Using Rayleigh Wave Amplitude Distribution」というタイトルで研究成果の発表を行った。同会議は,参加者約45名,発表件数32件の小規模な構成であったが,各発表には常に活発な質疑応答があり,内容の濃い議論が展開された。特に,複合材料へのAEの適用や,取得波形へのAI技術の活用に関する事例が多く報告された。
なお,今年2025年11月4日~7日には,日本・名古屋にて IIIAE2025(11th International Conference on Acoustic Emission & 27th International Acoustic Emission Symposium)が開催される。同会議では,塩谷特定教授が学会長,奥出特定助教が実行委員長を務める。IIIAE学会は,AEWGに加え,日本のAE関連学術組織(日本非破壊検査協会),および欧州のEWGAE(European Working Group on Acoustic Emission)が合同で開催するAEに関する世界最大規模の会議であり,第一回の2016年の京都開催に続く日本開催となる。約300名の参加を見込んでおり,現在その準備を進めている。今回のAEWG-65においても,IIIAE2025の広報活動を積極的に行い,参加者の高い関心を集めた。
RILEM TCの概要を説明する塩谷特定教授 パネルディスカッションの様子
開催地シカゴ市内の様子懇親会の様子(左:Antonios次期副会長,右:Ozevin会長)