連携プロジェクトCOOPERATION PROJECT
CFRTP製グラウンドアンカーの開発
グラウンドアンカー(以下,「アンカー」)は地すべり抑止構造物の一種であり,斜面の安定を図る目的で施工される。アンカーに対しては,1)斜面での作業性を向上させるために,鋼に代わる軽量な材料を適用すること,2)健全性評価の指標となる残存緊張力を長期間,定量的に測定できる手法の2点が強く求められている。本研究では,軽量な熱可塑性炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Reinforced Thermoplastics,以下,「CFRTP」)製のアンカー支圧板を提案することに加え,CFRTP支圧板に光ファイバ・FBG(Fiber Bragg Grating)センサを埋め込み,残存緊張力をモニタリングすることを初めて試みた。本研究成果は,現在A-STEP(JST)による支援の下で社会実装を目指している。
(主担当:麻植)
(COI 「革新材料による次世代インフラシステムの構築拠点」(金沢工業大学):参画)